最初に
まず、以下の公式のページが丁寧に解説されているので、情報としてはそれ以上のことはこの記事にはないと思います。
- Unreal Engine のプロジェクト向けの iOS、tvOS、および iPadOS のプロビジョニング プロファイルおよび署名証明書をセットアップします | Unreal Engine ドキュメント
- iOS 向けに Unreal Engine プロジェクトを設定する | Unreal Engine ドキュメント
また、以下の記事もわかりやすいです。
本稿では、個人的に手順を追いながら時間のかかったことなどを記載していく形です。
無料の実機ビルドは諦めた
この段階でライセンスを購入したくはなかったので無料の範囲で行いたかったが、公式含め多くのチュートリアルがライセンス有りを前提にしていたり、リンクを失ってしまったがそもそもどこかのバージョンから UE を使う場合においてはライセンスを使わないと難しいみたいな記述も読んだので諦めることにした。
私が iOS 開発に詳しくないだけなので、UE のツールチェインの外で実機に転送するなどすれば可能なのかもしれません
準備
Handheld AR のプロジェクトを作成する
テンプレートのまま作成しました。
Apple ARKit の Plugin はデフォルトで有効になっています。
Xcode 用のプロジェクトファイルを作成する
通常なら Finder のコンテクストメニューからサクッと作成できるのですが失敗します。
UE5 Can't Generate xCode project : unrealengine
上記の情報にあるように GenerateProjectFiles.sh
を使って生成を試みます。(-h
でいくつかオプションも表示されます)
が、それでも失敗しました。。
No matching Signing Data found! No matching provision file was discovered for . Please ensure you have a compatible provision installed.
となってしまいます。
実は、諸々の Certificate や Provision の導入をする前は普通に成功したのですが、その辺の導入をした後に改めてプロジェクトを作ってやってみると失敗するようになってしまいました。
ここは引き続き調査なのですが、とりあえずはプロジェクトファイル無しでも実機で動作させるには問題ないため進めます。
プロビジョニングプロファイルと署名証明書
上記に沿って進めます。
「2. Xcode を Apple Developer アカウントと関連付ける」
こちらは特に迷うところはありません。
「3. 識別子 (App ID) を作成する」
上記のような感じで作成しました。
バンドル ID は、Xcode プロジェクトと Unreal Editor の [Project Settings (プロジェクト設定)] の両方で一致している必要があります。
上記の記述がドキュメントにある通り、Unreal Editor の設定も以下のように更新しておきます。
「4A. Xcode からコード署名証明書を生成する」
上述したように、Xcode のプロジェクトファイルを作成できなかったため、ここはスキップします。
「4B. 署名証明を手動で生成する」
CertificateSigningRequest.certSigningRequest
みたいなファイルが生成されるので、ドキュメントの後の手順に沿って Apple Developer ページで証明書を作成し、キーチェーンに登録します。
「Device を登録する」
これはドキュメントには無いですが、Device も登録します。
UUID ですが、取得方法はいろいろあると思いますが、Music アプリから取得しました。(ここがクリッカブルになってるのは知りませんでした)
「6. プロビジョニング プロファイルを作成する」
(なんで 5 がないんだろう。en-US
にしても同じなので翻訳漏れではなさそう。)
ドキュメント通りで問題ありませんが、先ほど登録したデバイスを選ぶ箇所があるのでそこも選択します。
そのプロファイルをクリックして Dock の Xcode アプリ アイコンにドラッグし、インストールします。
上記の記述がありますが、以下の場所にあることを確認できます。
~/Library/MobileDevice/Provisioning Profiles/
「7. プロビジョニング プロファイルと署名証明書を Unreal Editor に追加し、チームで共有する」
ここはスキップします。
「8. プロジェクトをパッケージ化する」
ここまでの仕上げとしてプロジェクトの設定を確認しておきます。基本的にはチェックを入れるだけで済むはずです。
登録した実機をケーブルで繋ぎます。
私は、パッケージ化ののちに Quick Launch で実機に入れました。
無事に実機で実行できるようになりました 🎉